知っておくと役に立つ最近のリフォーム事情をよく知る連載コラム

Vol.17
その暑さ、断熱リフォームで一気に解決!

エアコンの効きが悪いのは家のせい?

 「エアコンをつけてもなかなか冷えない」または「足元だけが冷えて室温が下がらない」といった経験はありませんか?それは、エアコン性能の問題というよりも、「家」が原因かもしれません。

 猛暑日が多く、室内で熱中症になるケースも珍しくない日本の気候と住宅事情。熱帯夜の不眠は体力を奪い、夏の疲れを加速させます。そこで今回は、夏場にも性能を実感できる断熱リフォームを紹介。夏涼しく冬暖かい住まいを手に入れて、からだにもおサイフにも優しい暮らしを実現しましょう。


あなたの家、断熱材入っていますか?

 築30年以上経過した一般的な木造住宅は、ほとんどの場合、断熱材が入っていないか不十分な状態です。平成11年に国が定めた断熱基準に適合している住宅となると、全体の住宅戸数の5%程度にとどまります(※1)。

 断熱材は熱の移動を抑える働きをするもの。家の断熱性能が低いと、室内外で温度の高い方から低い方へ熱の移動が起こります。そのため、どんなに高性能の最新家電を導入しても、快適な室内温度を維持するのは難しくなります。逆に、家の断熱性能を上げれば、エアコンの省エネ運転で十分に快適な室温を保てるはずです。

※1 独立行政法人建築研究所『断熱材の出荷量と新設着工住宅戸数の推移』より


断熱リフォームの効果をチェック

 目に見える間取りの変更や設備の更新に比べて、住まいの暑さ寒さの改善は感覚的でわかりにくいという人も多いかもしれません。そこでまず、断熱材の役割や効果をチェックしていきましょう。

 人が快適だと感じる体感温度は、室内温度だけでは測れません。周囲の壁や物から伝わる熱にも大きな影響を受けます。夏の日差しと熱気を受け、表面温度が高くなった壁を例に見てみましょう。断熱材を施した壁の室内側の表面温度が28℃で、断熱材のない壁が32℃の場合、同じ室内温度設定でも断熱材のない壁の方が、体感温度は高くなります。冬に置き換えても状況は同じ。外気の影響を受けた壁の表面温度は断熱材がない場合の方が低くなり、体感温度も下げてしまいます。

 断熱材は家全体の表面温度の変化を小さくする役割を担います。その結果、季節を問わず、室内温度と体感温度が一定に保たれるのです。なかでも、表面積の広い壁は断熱効果が高い箇所。また、2階リビングなら、太陽光を受けた屋根からの熱を軽減する屋根(小屋裏)断熱は必須です。底冷えが気になったり床暖房を敷設したりする場合には、床断熱も不可欠でしょう。

 もうひとつ知っておきたいのは、断熱の効果は施工精度に大きく左右されるということ。断熱材を隙間なく施し、壁の中の結露を防ぐ防湿処理をきちんと行える、実績のある施工業者を選ぶことが肝心です。


窓の断熱も忘れずに。夏は遮熱も。

 夏の冷房時に室外から侵入する熱の約7割、冬の暖房時に室内から逃げる熱の約5割が窓などの開口部を介しています。そのため、壁や屋根と同じように窓の断熱も重要になってきます。

 ガラスとガラスの間に乾燥空気やガスなどを封入した複層ガラスや特殊金属塗膜で適度に熱を遮断するLow-Eガラスの採用のほか、リフォームではインナーサッシが有効。既存窓に内窓を新設するだけなので、施工が比較的簡単で短時間に行えるメリットがあります。
 
 夏場の快適性に重点を置くのなら、西陽が厳しい建物西側に、先のLow-Eガラスなど遮熱効果の高い窓を優先的に取り入れるとよいでしょう。日除けのシェードなどを併用するとより効果的です。


断熱リフォームで内装もリフレッシュ

 リフォームでは、外壁や屋根に手を入れなくて済む内断熱工法を採用する例が見られます。室内側に断熱材を施すため、内装をリフレッシュするよい機会にもなります。

 せっかく内装を刷新するのだから、防汚性の高い機能性壁紙や調湿作用のある左官壁など、目的や好みに応じた仕上げ材を選び、居心地のよい室内環境を整えてはいかがでしょう。コスト面を考えても、後から内装の追加工事をするより同時期にしっかりリフォームした方が工期も短く済み、結果的に工事費を抑えられます。

 断熱リフォームで一年中快適な住まいを手に入れるなら、今のうちがチャンスと言えるでしょう。

(コラム執筆)住宅&インテリアマガジン『LiVES』ライター 畑野暁子


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