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知っておくと役に立つ最近のリフォーム事情をよく知る連載コラム

このコラムは、埼玉・千葉・東京を施工エリアとするポラスグループのリフォーム専門サイトによるものです。リフォームをお考えの方は、ぜひご検討ください。

Vol.18
「フルリフォームvs建て替え」あなたはどっち?セカンドライフを楽しむための家づくり。

セカンドライフとこれからの住まいを考える

 子育てに追われた日々もひと段落。定年まであと11年余りとなった50歳前後世代のセカンドライフは、これからが本番です。日本の平均寿命は男女ともに80歳を超える時代、少なくとも30年先まで見越したライフプランを立てたいところ。なかでも、今後の住まいのあり方は重要なテーマとなります。

 長年暮らした家でも不満や不安はあるものです。その一方で、具体的なアクションが起こせずに、リフォームして住み続けるべきか、思い切って建て替えるべきか判断に迷い続けている人も少なくないようです。しかし、時期を逃すと経済的に選択肢が限られてきたり、健康や体力面の不安から家に手を加えること自体が面倒になってきたりすることが考えられます。

 まずは、どこに住みたいのか、どんな暮らしを望んでいるのかを自分に問いかけてみましょう。そして、このまま現在の土地に住み続けるなら、あと何年どのような状態で過ごすのかを夫婦で話し合うことが大切。親の介護や、将来的に子どもと同居する可能性があるかどうかも、今後の住まいを考えるうえで大事な要素になります。


わが家の現状を知る

 もうひとつ確認しておきたいのが、家の現状です。築年数を経た家では、断熱材が入っていないことも珍しくありません。居室と廊下に大きな温度差が生じるヒートショックの原因でもあり、高齢になればなるほど健康に重大な影響を及ぼすため対策が必要です。

 そのほか、屋根や外壁の劣化、定期的な防蟻処理や床下の湿気対策の有無も家の状態の善し悪しに影響します。

 定期的なメンテナンスを行っていないと、思い出の詰まった今の家を維持したいと思っても、内装を少しリフレッシュしたぐらいでは長くは住めないことも。中途半端なリフォームをして、数年後に再度修繕するようでは経済的にも心理的にも負担が大きくなってしまうため、セカンドライフのリフォーム計画はしっかり立てることが肝心です。

 また実際には、リフォームしたくても耐震性の関係で建て替えが適している場合もあります。逆に、建て替えを考えていても、法律の改正で今より小さな家しか建てられないケースもあるのです。

 いずれにしても、家の現状を知ることが先決。そのための手段として、専門家の住宅診断を受けることをおすすめします。住宅会社やリフォーム会社、住宅診断を専門に行うホームインスペクション会社などに依頼できます。自治体によっては耐震の簡易診断サービスや、診断費用の補助制度などがあるので、居住エリアの情報もチェックするとよいでしょう。


求めるのは快適性と安全性

 リフォームでも建て替えでも、快適性と安全性はゆずれないポイントです。建て替えの場合は、2000年に改正された現在の建築基準法をクリアする高い耐震性能や2013年からの新しい省エネ基準を満たすことができます。

 リフォームで耐震性を確保する場合、旧耐震基準(1981年以前)の建物や過去に浸水したことのある家などは注意が必要です。壁に補強材の筋交いを入れたり土台をチェックして柱と固定したり、相応の耐震補強を行いましょう。
 
 省エネについては、リフォームでも内窓をつけて断熱性を高めたり、高効率の給湯器や太陽光発電システムなどの省エネ設備を導入したりすることで性能を上げることができます。

 さらに、先々に備えた快適性のなかには、バリアフリー設計も含まれます。室内の段差の解消やトイレ、お風呂場の手すりの設置などが考えられますが、やり過ぎには注意を。介護保険でレンタルできるサポート器具もあるので、建築会社やリフォーム会社のアドバイスを聞きながら必要な設備に絞りましょう。


それでもフルリフォームと建て替えに迷ったら

 リフォームと建て替えには、それぞれメリットとデメリットがあります。たとえば、コストに関しては、多くの場合リフォームのほうが低く抑えられます。また、既存住宅を再利用するという点でエコな家づくりだといえるでしょう。そして何より、愛着のあるわが家に住み続けられるということが大きな利点です。反面、構造や予算の関係から間取りの変更に制約があり、一般的に新築よりも建物の保証期間が短いといったデメリットがあります。

 新築は希望の間取りやデザインを実現しやすく、住宅設備もすべて新しくなるため満足度や利便性が高まります。地震などの自然災害に対する安心感も大きいでしょう。また、一般的なリフォームに比べると資産価値が高くなるので、子世帯が住み継いだり賃貸に出したりすることも可能になります。デメリットとしては、既存の解体費用を含め全体のコストが高くなることや、工期が長く仮住まいの必要があることがあげられます。

 判断の目安として、住宅のメンテナンス期間に相当する10年単位で考える方法もあります。今後10年間、今の場所に住めれば十分とするなら、家の状態を確認したうえで、必要最小限の修繕を行う小規模リフォームを選択してもよいでしょう。
20年住み続けるなら、外装と設備の修繕、耐震補強も含めたフルリフォームが安心です。さらに、30年以上住むことを目指すなら、メンテナンスも含めて建て替えるほうが合理的でしょう。


不安が解消されれば安心して住まいを整えられる

 セカンドライフのための家を整えるとき、コストとできることがわかれば納得して決断できます。建て替えの場合は、建物の構造や規模など一から考えて見積もりを作成することになり、当然のことながら予算とのバランスでできることが決まっていきます。

 リフォームも予算次第なのは建て替えと同じですが、断熱リフォームなど、目的ごとに価格と工期を設定しているプランがあるので参考になります。

 また、ポラスの場合には家をまるごとフルリフォームできる『再新の家』を提供。坪単価18万円からの設定なので、家の広さがわかればおおよそのコストがわかります。プラン内容は、住宅診断から内外装と設備のリフレッシュ、耐震補強、防蟻処理までカバー。別途で間取りの変更や増築にも対応していて、場合によっては二世帯リフォームも実現できます。

 今、リフォームでできることは想像以上に広がっています。せっかく家を整えるのに、「コストがかかるからリフォームにする」といった後ろ向きの選択ではもったいない。リフォームでも建て替えでも、住宅会社などプロの知見も活用しながら予算とできることの関係を正しく把握して、これからの家と暮らしを楽しむ前向きな選択をしたいですね。

(コラム執筆)住宅&インテリアマガジン『LiVES』ライター 畑野暁子


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