知っておくと役に立つ最近のリフォーム事情をよく知る連載コラム

Vol.19
まるで新築。外装『カバー工法』で住まいの印象がガラリと変わる

我が家がメンテナンス時期を迎えたら

 外装リフォームで広く用いられる塗装と張り替えのほかに、第三の選択肢として注目を集めている『カバー工法』をご存知でしょうか。重ね張り工法とも呼ばれているもので、既存住宅の仕上げの上に新しい壁や屋根を被せる施工方法です。経年変化の進んだ家でも新築同様に生まれ変わることから、築20年前後の家を中心に採用実例が増えています。

 そこで今回は、家の一生を考える視点とともに、外装リフォームの有力な選択肢として広がりつつある『カバー工法』を紹介します。


デザインも住宅性能もアップ。カバー工法の魅力とは

 既存の外壁や屋根材の上から新しい外装材を張っていくカバー工法は、解体作業がないため、張り替えに比べて工期が短いという特徴があります。また、解体による廃材も生じないため、工事費の中でも大きなウェイトを占める産業廃棄物処理コストも抑制。環境負荷の少ないエコな工法でもあるのです。さらに、施工前よりも建物を面で支える力が高まり、耐震性能のアップも期待できます。

 外壁材には、軽量でデザイン豊富なサイディングを使用。壁面の色だけでなくタイル調や金属系など質感やパターンも選択でき、外観の印象をガラリと変えることができます。

 また、カバー工法では既存の状態よりも壁の厚みが増すため、窓などの開口部と壁の納まりを調整する必要があります。見切り材といわれる化粧材で調整する場合もありますが、外壁リフォームを機にサッシなどを入れ替える事例も多く見られます。

 たとえば、ポラスの外装リフォーム『Koromogae(ころもがえ)』では、外壁と同様に屋根、窓、玄関扉にもカバー工法を用いるパッケージプランを提供。断熱窓や扉を採用することで断熱性能が大幅に向上し、光熱費の削減を叶えるほか、開口部のデザインも一新されることで、住まいのリニューアル感がよりアップします。

 Koromogaeの工期は、延床面積30坪の戸建て住宅の場合で約2週間。既存の外壁や屋根の撤去がないので、我が家でいつもどおりの生活をしながらリフォームできるメリットもあります。


事前にチェックしたいカバー工法の注意点

 シンプルな工事で住まいを一新させるカバー工法ですが、注意したいポイントもあります。まず大事なことは、既存住宅の現状チェック。もし、外壁や屋根、下地などに傷みがあれば、新しい外装材でカバーする前にしっかり補修する必要があります。もちろん構造のチェックも重要なので、住宅診断をきちんと行なえる住宅会社やリフォーム会社を選ぶことが大切です。

 また、家を新しい外装材ですっぽり包むため、工事の際には既存のエアコン室外機やドレイン(排水)管、給湯器などの着脱を行います。軒天や破風など、外壁や屋根に付随する部位の塗装のほか、工事の足場設置や清掃、廃棄物の処理など、いわゆる付帯工事の費用も事前に確認しておきましょう。ポラスのKoromogaeのように、これらの付帯工事がすべて含まれたリフォームプランだと安心です。


家の一生を考えた外装リフォームを

 外壁の場合で考えてみると、一般的な塗装の耐用年数が10年前後なのに対し、高耐久のサイディングを用いたカバー工法や張り替えは20年前後とメンテナンス期間が長くなります。

 この先10年家がもてばいいとするならば、初期費用に割安感のある塗装でも十分かもしれません。しかし、塗装が剥がれるなど、長年メンテナンスをしていない外壁の場合は、念入りに下地処理を施して塗装をしても、塗替え寿命が短くなることがあります。

 一方、10年を超えて20年先まで健全な家を保つ場合には、カバー工法や張り替えのほうが、トータルのメンテナンス費用や手間の面でも有利になりそうです。耐火や断熱、遮音性などの住宅性能が向上し、光熱費が抑えられるというメリットもあります。

 カバー工法と張り替えを比べた場合には、コストと短工期、廃材の少なさでカバー工法に軍配が上がります。引っ越しや解体などの大掛かりな工事を避けながら、この先20年程度はメンテナンスフリーで快適に住み続けられるリフォームを望むならカバー工法は最適でしょう。しかし、既存住宅の耐震性能が不十分だったり、下地の傷みが激しかったりする場合には、張り替えを選択せざるを得ない場合もあるので、やはり、住宅会社などによる事前チェックが重要になります。

 リフォーム方法を決める際には、我が家にあと何年住み続けるのか、リフォームすることで耐用年数や住宅性能、デザインなどがどの程度向上するのか、ライフプランと費用対効果のバランスを整理して考えることが大切です。工事費の比較だけではなく、将来的なメンテナンス費用や光熱費など、リフォーム後のランニングコストを考慮することも忘れずに。その結果、家の一生をケアするリフォームを目指すなら、カバー工法は有力な選択肢となりそうです。

(コラム執筆)住宅&インテリアマガジン『LiVES』ライター 畑野暁子


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