知っておくと役に立つ最近のリフォーム事情をよく知る連載コラム

Vol.2
自然の力を住まいに生かすエコリフォーム

心地いいのはあたり前。家計や環境にもやさしい家を

 四季をとおして心地よい環境を保つ「明るく快適な住まい」と、「家計や環境への配慮」の両立が求められるエコリフォーム。実際に、「“エコ住宅”と聞くと、どのような家をイメージするか」といったアンケート(図1)では、「省エネ設備を活用した家計に優しい家」と、「エアコンなどの設備に頼らず、自然の風や光を採り入れる開放的な家」が1、2位にランクインしています。

 省エネ設備の活用では、太陽光発電やオール電化、エネファームなどのほか、LED電球や人感センサーライトの採用など、さまざまな選択肢が思い浮かびます。しかし、建物の工夫で採光や通風を十分に得るとなると、自分の家をどのようにリフォームすればよいのか、見当がつかない人も多いのではないでしょうか。そこで今回は、電機設備に頼り過ぎることなく快適に暮らせる、自然の力を生かしたエコリフォームのヒントを紹介します。


自然の光と風を取り込む住まいの工夫

 冬の日差しと夏の通風を得られる家なら、一年を通して快適に過ごすことができます。しかし、南側に庭や大きな窓が望めない住宅密集地などでは、室内に十分な日差しが届かないことも。そうした住まいの「寒い」「暗い」を解消する工夫のひとつが、建物の高い位置に窓を新設すること。シンプルなアイデアですが、あらゆる立地環境に対応します。上階の窓から採光し、透過性のあるすのこ床やグレーチングなどの鉄製格子、吹き抜けを用いて階下に光を届けます。新設場所が限られている場合には、天窓も検討候補。ただし、夏は万全の日射対策を忘れずに。

 通風については、北側に換気窓や換気扇を設けることで、風の流れが大きく改善されます。間仕切り壁で細かく区切られた間取りの場合は、南北に風の通り道ができるように欄間や内窓をつくったり(図2)、不要な壁を取り除いて開放的なワンルームにする方法も。家のなかの空気が動き、夏の熱気や冬の湿気溜まりを防ぐことができます。また、階段などの吹き抜けに生じる上昇気流を利用した、換気窓の新設も効果的です。なお、吹き抜けのある居室には床暖房を敷設するとベスト。下からの暖気が空間全体を満たしていくので、他の暖房設備の出番はほとんどなくなります。


エコリフォームは、住宅の「中身」をよく知るつくり手と

 住まいに自然の光や風を取り込むには、壁や窓まわりなどに手を加える工事が不可欠です。できれば、家の構造や過去の修繕履歴をよく知るつくり手にリフォームを依頼したいところ。自宅を建てた住宅メーカーなど、同じ業者に相談できればより安心かもしれません。また、木造住宅でも、きちんと構造計算を行っていれば、壁を部分的に抜けるかどうかの判断も的確。場合によっては、床を抜いて吹き抜けをつくり、光や風を家全体に行き渡らせる大々的なリフォームも実現できます。

 「エコリフォーム」は、省エネ設備の導入だけで完成するものではありません。住まいの断熱・気密性能を確保し、光と風を取り込む工夫によって、少ないエネルギーで快適な住環境を保つ。リフォームパートナーには、設備の導入のみに偏らない、自然の力を生かす建築的な提案力のあるつくり手を選びたいものです。

(コラム執筆)住宅&インテリアマガジン『LiVES』ライター 畑野暁子
(情報提供)株式会社リブ・コンサルティング


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