知っておくと役に立つ最近のリフォーム事情をよく知る連載コラム

Vol.48
猛暑も快適で省エネ!断熱リフォームは夏にも効く

冷房が効かない原因は断熱の不備かも

気象庁の2018年夏の予想によると、西・東日本は平年より気温が高いそうです。どんなに暑い夏であっても、体を休める場所でもある住まいは快適に過ごせる環境であってほしいですね。エアコンをかけても、足元だけ冷えてしまい快適な涼しさを得られない場合、住まいの断熱性が低いことが原因かもしれません。住まいの断熱というと冬の寒さ対策のイメージがありますが、夏は屋外の暑さをシャットアウトする「遮熱」にも大きな効果を発揮します。断熱がしっかりしている住まいでは、室温のムラがなくなって快適な涼しさが得られるとともに冷房の効率がアップし、省エネにもつながります。


時代とともに求められる高断熱化

 古い家では部屋ごとにエアコンを設置するのが一般的ですが、最近の高断熱住宅では、全館の冷暖房を1台のエアコンで賄うケースも増えています。そのくらい、昔と今とでは住宅の断熱性に差があるということです。なぜそのように大きく変化してきたかといえば、もちろん快適性へのニーズもありますが、政府が住宅の省エネ化を進めるべく、積極的に基準を更新してきたためです。1980年に初めて基準が設けられて以来、2013年まで3回の改定のたびに基準が引き上げられてきました。
 では、そもそも住まいの断熱性とはなんでしょうか。家の中と外との熱の出入りが少ない状態が「断熱性が高い」ということで、壁や屋根、床下などの断熱材の有無や厚み、性能によって左右されます。1980年以前に建てられた住宅では、断熱材そのものが入っていないケースも。また、窓が1枚ガラスだと熱が逃げやすく、断熱性が低い住宅ということになります。


断熱材の入れ方には2種類ある

 既存住宅に断熱材を加える方法としては、「充填断熱工法」と「外張断熱工法」の2種類があります。充填断熱工法は、木造住宅の壁の内側や床板の下、天井裏など、空間の部分に断熱材を詰める方法。この工法に用いられる断熱材には、グラスウール、ロックウール、セルロースファイバーなどがあります。比較的簡単に、低予算で断熱できるのがこの工法のメリットです。
 外張断熱工法は、木造住宅の壁や屋根の外側を断熱材で包み込む工法です。主な断熱材はポリスチレンフォームや硬質ウレタンフォーム、木毛繊維断熱材など。充填断熱工法よりも隙間ができにくく断熱効果が高いのが特徴ですが、工事が大規模になりがちでその分コストもかさみます。
 断熱材は隙間なく施工することで正しい断熱性能を発揮できるので、施工の精度によって効果が左右される点には注意が必要。壁の中の結露を防ぐ防湿処理をきちんと行うことも、建物を健全に保つためには必須です。ノウハウや実績のある施工業者を選びたいものです。
 たとえばポラスでは、「充填断熱工法」のひとつである現場発泡断熱材の吹付けによる断熱リフォームを行っています。屋根のみ、床下のみなど、予算に応じて部位ごとに施工することも可能なので、取り組みやすいのが利点です。


熱の移動が多い窓の弱点を取り除こう

 断熱材がきちんと入っても、それだけでは十分ではありません。住宅で熱の出入りが最も大きい部位は「窓」だからです。古い家のサッシは1枚ガラスが多く、また枠がアルミの場合は熱が移動しやすく、弱点となっています。夏に窓のそばにいると、ムッとした暑さを感じるのはそのためです。
 リフォームで窓を断熱化するためには、いくつかの方法があります。既存サッシの枠はそのままで、ガラス部分をペアガラスに交換する方法、サッシ自体を樹脂製の枠でペアガラスのものに変える方法、既存の枠に樹脂製のカバーを取り付ける方法もあります。施工が短時間でできて手軽なのは、既存サッシの内側に内窓(インナーサッシ)を設置すること。ポラスではインナーサッシの施工を単品でオーダーできるので、効果の高い窓断熱を実践しやすいサービスです。窓の断熱化は、冬は暖かいだけでなく結露の防止にも役立つので、ぜひ行いたいものです。


過不足のないリフォームプランを

 必要な断熱性能は、その土地の気候によって変わってきます。無駄や不足のない断熱リフォームで、工事費を必要以上にかけずに、快適な温度環境の住まいを実現したいもの。ポラスでは、事業を展開している埼玉県と千葉・東京エリアの気候と住まいを調査し、その分析結果をリフォームプランに反映するので安心です。
 信頼できるリフォーム会社を見つけ、自分たちにぴったりの断熱リフォームで体にもお財布にも優しい家を手に入れましょう。

(コラム執筆)住宅&インテリアマガジン『LiVES』ライター 松川絵里


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