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知っておくと役に立つ最近のリフォーム事情をよく知る連載コラム

このコラムは、埼玉・千葉・東京を施工エリアとするポラスグループのリフォーム専門サイトによるものです。リフォームをお考えの方は、ぜひご検討ください。

Vol.98
使う場所に使うものを適切に配置!
収納リフォームで家事もスムーズに

収納に入っているものをもう一度、見直しましょう

 新年度を迎えて新しい暮らしのリズムは整ってきましたか? この時期は自分も家族も仕事や学校、毎日の生活などに変化が生まれて、日々、落ち着かないことが多いものです。そういうときには、お休みの日などを使って、家の中の片付けをしてみることをお勧めします。

 一日の生活の流れに合わせて、ものを適切に配置し、不要なものを片付けるだけでも、身支度や調理、洗濯などがよりスムーズに行えるようになります。次のような順番で作業に取り組むと、効率よく片付けられます。

1. 収納に入っているものをすべて取り出す
2. 使わないものを別に取り分ける
3. それぞれの場所で使うものを配置していく

 まず、自分は何をどのくらい持っているのかということを把握することが重要です。そのためには収納に入っているものをすべて取り出して、その内容をチェックすること。そのうえで、使うものと使わないものを仕分け、使うものだけを使う場所にしまう。これだけで収納はすっきりとして、使うときにすんなり取り出せて、使用後にすぐしまうことができるようになります。

 使わないけれども捨てられないものは、納戸や小屋裏収納など、生活動線から外れた場所にまとめておきます。ただ、そのままにしておくとものは増えていくばかりですから、衣替えの時期などに定期的に内容物をチェックしましょう。

 時間が経過することで「捨てられない」というこだわりが小さくなっていくこともあります。また、捨てるのに大きな決心がいるものは残し、比較的、捨てやすいものから捨てていくという考え方も有効です。


玄関、リビング、キッチン、洗面室、寝室に収納の拠点を設置

 わが家の収納計画を見直すうえで重要になるのが、玄関、リビング、キッチン、洗面室、寝室など、生活における作業や行為が伴う箇所です。リフォームの際には以下のような点に気を付けて、収納量を増やすと同時に使いやすい収納にすることを心掛けてみましょう。

<玄関>
 外で使うもの、室内で使うものが混在して、ごちゃごちゃとしてしまいがち。そこで玄関脇に土間収納を設置して、傘やベビーカー、犬の散歩用具、スポーツやアウトドアグッズなどの置き場を用意すると、玄関がすっきりとします。可能であれば、自転車や三輪車、ゴルフバッグなども置けるくらいの広さを確保できると重宝します。

 また近年は大容量の靴を置けるシューズクロークも人気です。家族が多い場合や、スニーカーなどの収集が趣味の場合には特におすすめです。シューズクローク内から玄関ホールに通り抜けられるようにすると、家族専用の動線にもなります。コート掛けや洗面台などを設置すると、外出時・帰宅時の動きがスムーズに。

<リビング>
 リビングは家族のだんらんのほか、読書やテレビを楽しんだり、家族が多目的に利用するスペースです。書籍や文房具、掃除用具など意外に多くのものを使う場所でもあり、「何を使うか」を意識して収納を用意しないと、テーブルやソファの上にものがあふれてしまいます。

 そんなリビングのリフォームでよく活用されているのが、壁面収納やテレビボード収納です。床から天井まで壁一面に取り付けられる壁面収納は、収納量も十分。しまうものによって内部の仕切りを変えれば、いろいろなものを入れられるのもリビングに向いています。またテレビボードに収納部を組み合わせたタイプでは、テレビゲーム関連のコードやソフト、DVDなどをしまうことができます。

 いずれも必要であれば扉を付けてものを隠すこともできるので、インテリアの面でも室内全体をすっきり見せられるというメリットもあります。


 

<キッチン>
 食料品や調理器具、食器、キッチン家電など多種多様なものがあり、調理や後片付けなどの作業も伴うスペースです。スムーズに家事をこなすために適切な場所にものを配置する必要があります。

 キッチンのリフォームでは、食料品や調味料、ドリンク類などをストックしておくパントリーを充実させたいもの。どんなものをどのくらい置けるようにしたいのか、リストアップしてから計画にのぞむことをお勧めします。ストック用のスペースを確保しておけば、気兼ねなく買い出しに行くことができるようになります。

 キャビネットでは、使用頻度の高いものは視線の高さから下の段にまとめておきましょう。シンクの前に立った時、手の届く範囲内によく使うものがあると、作業がスムーズになります。またキッチン内の通路は広めにしておくと、収納扉や引き出しの開閉がしやすくなります。

<洗面室>
 洗面台では、洗面や歯磨きのほか、ひげそりやスキンケア、ヘアケア、メイクなどさまざまな作業を行います。それに伴い、電動歯ブラシやドライヤー、化粧品、タオルなども収納しなければなりません。

 近年のメーカーの洗面台は収納についても十分に工夫が施されて、多くのものをしまえるようになっていますが、洗面室全体で収納計画を考えたほうが、無理なくすっきりリフォームできます。

 洗面室は多くの場合、浴室前にあるため、脱衣室としての機能も求められます。洗濯機の位置、衣服や洗剤なども含めた収納棚の新設を検討すると、朝夕の身支度のほか、入浴、洗濯なども快適に。

<寝室>
 寝室では、隣接する空き部屋の押し入れなどを利用してウォークインクローゼットを設置するケースがよく見られます。通常のクローゼットより多くの衣類をハンガーにかけたまま収納することができ、服を着替えるスペースとしても使えます。衣服だけでなく、保管しにくいバッグや帽子、スーツケースなども収納することができます。


小屋裏や床下、階段下などのスペースも活用

 使用頻度の低いものや、五月人形、スキー用品など季節のものなどは、小屋裏や床下、階段下などのスペースを活用した収納にしまえるようにすると整理しやすくなります。

<小屋裏・ロフト>
 従来の天井裏の収納は、天井から折り畳みのはしごを下してものを出し入れする、というタイプがよくありましたが、ものを抱えてはしごを上り下りするのは大変で、一度入れたらしまったままにしてしまいがちでした。

 現在、リフォームで設置する小屋裏収納では、法規の範囲内で階段を設けるタイプが増えています。収納部についても居室同様に内装や照明、換気設備を仕上げ、子どもの遊び場などとしても使えるようにする例も。外断熱の住宅では、小屋裏も居室並みの断熱性があるので、熱や湿気でものが傷むリスクは以前よりも小さくなっています。

<床下>
 キッチンや洗面室などでよく見られる床下収納は、収納量はそれほど大きくありませんが、清掃用具や洗剤のようなあまり目につかせたくないものをしまうのには最適です。また万一の際の非常食のストックなどを保管するのにも向いています。

<階段下>
 階段の下の空間は人が立つほどの高さはなく、デッドスペースになりがちですが、扉を付けて収納部にリフォームしてしまえば、掃除機などをおさめる場所にぴったり。Wi-Fiなどの設備機器やゴミ箱の置き場としてもよく利用されています。


収納のアイディアを生かすプロのノウハウ

 わが家での暮らしが10年、20年と経過すると、家族も年齢を重ね、ライフスタイルも大きく変わっていきます。現在の暮らし方に収納計画も合わせるようにリフォームすることで、使いたいときに使いたいものが手に入る、というストレスの少ない状態に整えることが可能になります。

 リビングやキッチン、洗面・浴室などのリフォームの際には、収納についても合わせて考え、プランに反映させると、より満足度の高い住まいに仕上げることができます。ただし、住まい手のそうしたアイディアを設計に取り込み、スムーズに機能させられるよう、施工するためは、相応のノウハウが必要です。

 ポラスグループのリフォームでは、これまでにも数多くの収納の工夫を実現してきました。お客様の使い勝手に合わせて、よりよい収納のアイディアをご提案しています。「わが家を見直したい」と思われたら、ぜひご相談ください。


【著者プロフィール】
渡辺圭彦 / 住宅ジャーナリスト
1970年生まれ。上智大学文学部新聞学科卒業後、扶桑社「新しい住まいの設計」編集部に勤務。その後、(株)ハウジングエージェンシーを経て、2004年よりフリーに。全国の住宅、工務店、建築家を取材して回るエディター&ライターとして活動中。著書に「住まいの進路相談室」(扶桑社)など。


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