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知っておくと役に立つ最近のリフォーム事情をよく知る連載コラム

このコラムは、埼玉・千葉・東京を施工エリアとするポラスグループのリフォーム専門サイトによるものです。リフォームをお考えの方は、ぜひご検討ください。

Vol.11
「片づかない」を解消する“収納”の手順

収納グッズを買う前にすべきこと

 片づけてもなんだか散らかった印象が拭えない――そんな悩みを抱えている人は、物の「整理」と「収納」の関係を見直してみましょう。

 カラーボックスや衣装ケース、小物入れなど、さまざまな収納グッズに住空間を占拠されてしまう状況は、実は片付けに熱心な人ほど陥りやすいもの。その原因は、居室にあふれた物を、とりあえず箱やかごに入れて脇へよけるやり方にあります。これは「物の移動」にすぎないばかりか、中身が見えにくくなることで使い勝手も悪くなります。

 物の整理とは、持ち物の量と内容を把握し、いるものといらないものに分け、不要品を処分していく作業です。そのうえで、必要なものを必要な時にストレスなく使えるよう、保管場所や方法を決めて整頓することが求められます。 収納はそのための手段で、目的ではありません。収納グッズを買い込む前に、家の中にあふれる「物」を知ることから始めましょう。


具体的な収納術は、物の整理の後に生きてくる

 最近話題の「親の家の片づけ」事情からもわかるように、長いあいだに少しずつ増え続けた所有物を一気に片づけるのは大仕事。時間や労力以上に問題となるのは、「物をため込む=捨てられない」習慣であるとも言われています。

 世代によらず、習慣を見直すのは難しいと感じるかもしれませんが、まずは、前述のように物量の把握からスタートしてみては。家中一気に行うのは大変なので、リビングやダイニング、玄関など、場所を区切って進めていくとよいでしょう。

 要不要の判断は人それぞれですが、長期間使っていないものは不要品候補です。出番が少ないからとしまい込まず、期限を区切って目立つところに出しておくのも一案。邪魔だと感じ、使わないことがわかれば処分に踏み切れます。


収納の基本は“使う場所にしまう”

 次に、物がどのように収納されているかを確認していきます。物の量に見合った収納スペースがあるのに片づかないのであれば、収納の使い勝手が悪い証拠。奥行きの深い押入れや階段下収納はその代表例と言えるでしょう。また、動線から離れた位置の収納は、「わざわざ取りに行く」必要があり不便なもの。生活動線を考え、使うものは使う場所の近くに収納するのが基本です。

 たとえば、和室でアイロンをかけるのであれば、アイロン収納は洗面室ではなく和室になります。階段下収納は居室と居室、水まわりをつなぐ動線上にあるため、掃除機や日用品のストック、家のちょっとしたメンテナンスに使う工具類を収めるのに好都合。使い勝手の悪さは、奥に棚板をつけたり、出し入れが楽なキャスター付きのワイヤーラックなどを活用したりすることで克服できそうです。

 子供の学校関係のお便りやダイレクトメールなど、日々増える雑多な書類は、保管する期限も決めましょう。頭の中も整理できて一石二鳥です。お母さんが書類関係を管理するのなら、収納場所はダイニングやキッチンまわりが便利。しかし、家族のものが集まりやすいエリアなので、ほかの雑多な物に紛れ込まない工夫が必要です。

 ストーブや扇風機などの季節家電は、出し入れの頻度は低くてもそれなりの収納スペースが必要なため、空間をやりくりする間取りの工夫が求められます。子供が独立した後の住まいなら、空き部屋を収納部屋にすることも。アウトドア用品やシーズンオフの靴も一緒にしまう場合は、外部と行き来がしやすい玄関そばの部屋が適しています。


収納リフォームで快適生活を叶える

 既存の間取りや収納で間にあわなければ、収納リフォームを検討してみるのもよいでしょう。たとえば、押入れや天袋はあれこれ工夫するよりも、折れ戸で全開できる床から天井までのクロゼットにつくり変えるほうが、格段に使いやすくなります。

 また、家族が集まるLDKには複数の収納家具を置くよりも、大型の壁面収納を造りつけるほうが合理的。収納量も居室の広さも確保できます。家族皆にひき出しを割り当て、書類や文具、DVDなどにも専用の場所をつくることで、「使ったら元に戻す」という習慣が身につきます。

 床面積が足りない場合には、断熱性や通風を確保した上でロフトや床下収納を増設するなど、空間を立体的に活用する工夫が考えられます。小さくてもすっきりと片づいた室内なら、飾り棚の小物も映えるでしょう。もちろん掃除もしやすくなり、地震による家具や物の倒壊も防ぐことができます。

 そして、収納リフォームの際にも重要なのは、物量の把握と伝達です。まずは、収納の手順のはじめに行う物の整理を、リフォームを機に頑張って行いましょう。整理によって明確になった物の量と内容を、リフォームプランナーに正確に伝えられれば、収める物と収納計画のミスマッチを防ぐことができます。もしも整理に悩んだら、プランナーに相談するのがいちばん。具体的な収納プランに照らし合わせることで、整理する物量を正確に知ることができます。

 子供が楽しんで“お片づけ”をするようになったり、高齢になった時でも室内の安全と清潔を保てたり。暮らしにあった収納計画を実行できれば、既存住宅でも住まいの快適性を高めることができるのです。具体的な収納例は、ポラスの収納リフォーム実例でも紹介されているので、ぜひ一度チェックしてみてはいかがでしょう。

(コラム執筆)住宅&インテリアマガジン『LiVES』ライター 畑野暁子


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