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このコラムは、埼玉・千葉・東京を施工エリアとするポラスグループのリフォーム専門サイトによるものです。リフォームをお考えの方は、ぜひご検討ください。

Vol.120
太陽光パネルの重さは屋根に影響する?
リスクを減らす施工業者の選び方

太陽光パネルの重さはどれくらい?

屋根に太陽光パネルの設置を検討している方のなかには、太陽光パネルの重さが加わる事で、構造躯体への影響や、雨漏りが起きた場合どのような影響があるのか気になる方もいるでしょう。

太陽光パネルの重さに関しては、特にルールがありません。そのため、各メーカーの製品によって太陽光パネルの重さは変わります。
標準的な太陽光パネルの1枚当たりの重さは、設置に必要な架台を含めると、20~25kg程度が目安です。
当然ながら、屋根に載せる太陽光パネルの枚数が多ければ多いほど、総重量も増加します。

一般家庭の場合、太陽光パネルの設置容量の目安は3~4kW程度で、設置容量を3kWと仮定すると、最大出力300Wの太陽光パネルなら10枚設置できます。
標準的な太陽光パネルを屋根に10枚設置した場合には、総重量は200~250kg程度となる計算です。


太陽光パネルの重さを心配しなくて良い4つの理由

屋根に設置する太陽光パネルの総重量が数百kgにもなると聞くと、「住宅や屋根に悪影響なのでは?」と感じる方も多いのではないでしょうか。
しかし、太陽光パネルの重さについて、基本的に心配する必要はありません。
ここでは、その理由を4つに分けて解説します。

◇太陽光パネルの重さは分散される
一般的な工法では、屋根に「架台」と呼ばれるレールを設置し、架台の上に太陽光パネルを並べていきます。
架台は屋根の複数箇所に固定するため、太陽光パネルの重さもバランス良く分散されます。
つまり、太陽光パネルの重さによる負荷が、1ヵ所に集中しにくい仕組みとなっているのです。

◇太陽光パネルよりも屋根瓦のほうが重い
屋根瓦はおもに粘土やセメントを原料としており、強度を出すために厚みもあるので重くなっています。
和瓦や洋瓦など、瓦の種類によっても異なりますが、1平米当たりの屋根瓦の重さは45kg程度です。
これに対し、太陽光パネルの1平米当たりの重さは11~15kg程度です。
単純計算で、太陽光パネルよりも屋根瓦のほうが、4倍から5倍ほど重さがあります。

◇太陽光パネルは建築確認なしで設置できる
太陽光発電を導入する際は、建築基準法や電気事業法のルールを守らなければなりません。
ただし、住宅の屋根などに太陽光パネルを設置する際の建築確認に関しては、不要とされています。

建築確認が不要であることから、「屋根に太陽光パネルを設置することで、ただちに建物の安全性が損なわれる可能性は低い」と、国が判断していると考えられるでしょう。

参考:建築物の屋上に太陽電池発電設備を設置する際の建築基準法の取扱いについて(技術的助言)|国土交通省

◇適切な太陽光パネルをプロが選んでくれる
信頼できる施工業者なら、住宅や屋根の特性を踏まえ、最適な太陽光パネルや工法を選択してくれます。
屋根に負担がかからないよう、工夫して太陽光パネルを設置されるため、過度な心配は不要です。


太陽光パネルを屋根に設置した場合のリスク

前章で解説したとおり、太陽光パネルの重さにより、住宅や屋根が影響を受けるリスクは基本的にはありません。ただし、太陽光発電を導入する際には、重さ以外のリスクを知っておくことが大切です。

ここでは、大きく分けて4つの観点から、太陽光パネルを屋根に設置した場合のリスクを紹介します。

◇耐震性
住宅は、屋根部分が軽いほど建物の重心の位置が下がり、地震の揺れ幅が小さくなりやすいのが特徴です。
よって、重量のある一般的な屋根瓦を使用している住宅よりも、軽量化された屋根瓦を使用している住宅のほうが、耐震性は確保されやすい傾向にあります。
太陽光パネルに関しても、設置の有無によって同様の考え方ができます。
すなわち、太陽光パネルを設置すると、屋根部分の総重量が増えて建物の重心の位置が上がるため、耐震性に影響が出る可能性が想定されるでしょう。

◇雨漏り
屋根に穴を開けて太陽光パネルを固定したケースでは、経年劣化により、穴から雨漏りする可能性があります。ただし、雨漏りを防ぐための施工方法や対策があるため、適切に対処すれば問題ありません。

◇落雪
降雪量の多い地域では屋根に雪が積もります。太陽光パネルには傾斜があり、表面も滑りやすくなっているため、屋根だけの場合と比べて、雪が勢い良く落ちやすくなるでしょう。
実際に、屋根に設置した太陽光パネルからの落雪による、むちうち症などの事故も報告されています。危険な落雪を防ぐために、太陽光パネルを設置する際には、設置範囲や設置位置を十分検討するとともに、必要に応じ雪止めを設けるといった対策が求められます。

参考:太陽エネルギー利用パネル(パネル)からの落雪で隣家に被害が|独立行政法人国民生活センター

◇反射光
太陽光パネル設置による第三者を巻き込んだトラブルの代表例に、反射光の問題が挙げられます。具体的には、太陽の光を太陽光パネルが反射し、近隣の住宅などに差し込む問題です。
眩しくなるだけでなく、反射光が差し込んだ建物内の温度が上がってしまう場合もあります。反射光トラブルのなかには裁判にまで発展した事例もあることから、設置の際は太陽光パネルの位置や角度などに注意が必要です。


太陽光パネルの設置基準

太陽光パネルを正常に稼働させるため、また前章のようなリスクを低減させるためにも、メーカーごとに設置基準が定められています。ここでは、太陽光パネルの設置基準の代表的な項目を、4つに分けて見てみましょう。

◇築年数
築年数が古く耐震性の低い住宅の屋根に太陽光パネルを設置すると、建物の重心の位置が上がる影響で、地震により住宅が倒壊する危険性が高くなります。
そもそも、住宅の耐震基準は、以下の2つに分類されます。

●新耐震基準:「1981(昭和56)年6月以降」に建てられた住宅に適用されているもの
●旧耐震基準:「1981(昭和56)年5月以前」に建てられた住宅に適用されているもの

新耐震基準をクリアしている住宅なら、耐震性は比較的高いといえるでしょう。ただし、新耐震基準に基づく住宅であっても、屋根の上に重量物を設置する前提で建てられるわけではありません。
したがって、築年数が古い住宅はもちろん、比較的新しい住宅も、あらかじめ専門家に構造計算や耐震診断をしてもらうことをおすすめします。結果によっては、耐震補強工事が必要です。

◇設置高さ・設置範囲
太陽光パネルを設置する屋根の高さは、一定以上でなければなりません。また、太陽光パネルを設置する際は、屋根の端(外周)から一定距離を離さなければなりません。この距離を「最低離隔寸法」といい、太陽光パネルの設置高さによって決まります。

◇基準風速
太陽光パネルはむき出しの状態で屋外に設置されるため、基準風速が一定以下であることも条件となります。基準風速とは、住宅が建っているエリアで発生した、過去の台風の最大風速に基づき算出される指標です。なお、太陽光パネルそのものは、JIS規格により「2,400Pa(風速換算で毎秒62m)」に耐えられるように設計されています。

◇その他
その他の設置基準項目には、以下のようなものがあります。

●積雪:住宅が建っているエリアの最大積雪量が一定以下であること
●塩害:海岸からの距離が一定以上あること

なお、塩害に関しては、「海水が直接かからなければ問題ない」とするメーカーもあります。


太陽光パネルを設置する業者選びのポイント

太陽光パネルの設置においては、パネルの重さよりも施工業者選びのほうが大切です。
信頼できる施工業者を選べば、太陽光パネルを屋根に設置した場合のリスクも踏まえ、適切な製品を選定し、きちんと施工してくれます。
ここでは、太陽光パネルを設置する施工業者の選び方を解説します。

◇専門知識や施工実績が豊富か

太陽光パネルの設置には、現地の事前調査が不可欠です。太陽光発電だけでなく、住宅や屋根の構造などに関する専門知識が十分にあれば、現地調査の際に正しい判断ができます。素人では気付きにくい問題点も見つけてもらえるため、安心できるでしょう。
一方で、現地調査や施工がいい加減な業者を選んでしまうと、住宅の耐震性が大きく低下したり、雨漏りしたりするおそれがあります。
また、太陽光パネルの設置に関する施工実績の多さもポイントです。ただし、「施工実績が何件以上あれば良い」と一概にはいえません。施工業者のホームページで公開されている事例などをもとに、信頼性を判断する必要があります。

◇環境やニーズに応じた提案があるか

太陽光パネルは製品によって特徴が異なります。加えて、太陽光パネルを設置する住宅や屋根の特徴も、ケースによってさまざまです。依頼主が「この製品を設置したい」と思っていても、実際には住宅や屋根と相性が合わず、別の製品を選ばなければならないケースも珍しくありません。
そのため、依頼主が重視するポイントや予算など、希望条件に応じて最適な提案をしてくれる施工業者を選びましょう。逆に、施工業者側が一方的におすすめするプランで契約させようとしてくる場合は、要注意です。

◇アフターフォローが充実しているか

太陽光発電の導入は、高い買い物かつ長い付き合いになるものです。よって、自然災害に対する補償や定期的なメンテナンスなどのアフターフォローが充実しており、困ったときにはすぐに相談できる施工業者を選ぶことがポイントです。
なお、太陽光パネルの設置後に施工業者が倒産した場合は、アフターフォローが受けられなくなる可能性があります。当初の予定どおりのサービスを受けるためにも、施工実績やグループ会社の有無などから、倒産リスクの少ない業者を見極める必要もあるでしょう。


安心・安全な太陽光パネルの設置はポラスにご相談ください

標準的な太陽光パネルの1枚当たりの重さは、15~20kg程度です。
この太陽光パネルを屋根に20枚設置すると、総重量は300~400kg程度になります。


太陽光パネルは屋根瓦と比べると軽く、パネルの重さによる負荷が分散するよう設置するため、屋根や住宅への影響を過度に心配する必要はありません。
ただし、太陽光パネルの設置にあたっては、重さ以外にもさまざまな基準やリスクが存在します。
リスクを低減し、安心・安全に太陽光パネルを設置するために、信頼できる施工業者を選びましょう。

「ポラス」は、年間新築販売戸数3,000戸を超える住宅のプロ集団です。
太陽光パネルの設置工事にも対応しており、太陽光パネルの設置前には、建物全体のバランスをチェックする「構造計算(または耐震診断)」を必ず実施しています。
耐震性に問題があると判断した場合は、耐震補強工事も含めたプランを提案します。

ポラスは、太陽光パネルだけでなく建物全体を扱う業者のため、豊富な専門知識に基づき、住宅や屋根の状況に応じた適切な判断が可能です。
メーカーの施工基準に加えて、ポラス独自の施工基準を設けることで、安全性も高めています。

太陽光パネル設置後は、自然災害に対する補償が付くほか、アフターメンテナンスとして、定期的に電圧確認を無料にて実施しております。
また、ポラスが施工した建物なら、太陽光パネルを後付けしても、建物の保証が継続するのが特徴です。

以下のページでは、ポラスが提供する太陽光パネル設置工事を紹介しています。
具体的な設置工事費用や、設置後の太陽光光熱費シミュレーション、蓄電池との連携などについても掲載しているため、ぜひ参考にしてください。


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