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知っておくと役に立つ最近のリフォーム事情をよく知る連載コラム

このコラムは、埼玉・千葉・東京を施工エリアとするポラスグループのリフォーム専門サイトによるものです。リフォームをお考えの方は、ぜひご検討ください。

Vol.111
断熱性を高めるリフォームで
冬も暖かく健康的な暮らしに

断熱性の高い家にリフォームして、快適、健康的、省エネに

冬場になると気になるのが住まいの底冷え。リビングを暖房していても玄関や廊下、階段に出ると、震えあがるような寒さに驚くことがあります。トイレや浴室なども衣服を脱ぐ場所であるだけに、より寒さを実感する人も多いのでは。

家の中でこれだけ大きな温度差があると、血圧が急激に変化して心筋梗塞や脳卒中を引き起こす「ヒートショック」のリスクも高くなってしまいます。

またリビングやダイニングなども、エアコンやストーブで暖房していても、熱がどんどんに逃げてしまい、設定温度ほどの暖かさを感じられなかったりします。特に熱の出入り口となる窓では、外の冷気が室内を冷やし、さらに床を冷たくしてしまう「コールドドラフト」という現象が起きることも。

こうなると、冷気は床面にたまり、暖気はどんどん天井付近に上って、顔は火照るのに足元は冷たいという不快な状態に陥ってしまいます。いくら暖房してもちっとも暖かくならず、光熱費ばかりがかさんでしまう…。

さらにアルミサッシ+単板ガラスのような、断熱性の低い窓の場合、室内の空気が急に冷やされて、含んでいた水蒸気が結露となって窓回りをびしょびしょに…。さらに結露によってカビや腐朽菌が繁殖して、ハウスダストとなって健康を害してしまう、ということにもなりかねません。

そこでお勧めしたいのが住まいの断熱性を向上させるリフォームです。床・壁・天井(屋根)そして窓の断熱性を高めることで、外気温の影響を受けにくくなり、冷暖房も効率よく機能するようになります。室内の温度差も小さくなり、心身の負担が大きく軽減することに。お子様からご年配の方まで、家族みんなが健康に快適に暮らせるようになります。


気密・断熱性の高い建材・設備に交換して快適に

冬暖かく、夏涼しい。快適な住まいにするための断熱リフォームの基本は、床・壁・天井の隙間を無くして、断熱材で住空間をぐるりと包み込むこと。部位別には以下のようなポイントがあります。

◎床・壁・天井
築30年から40年くらいの住宅だと、断熱材が入っていなかったり、もしくは施工が不十分で断熱材が機能していない場合がしばしばあります。このようなケースでは、床下・壁内・天井裏などに断熱材を隙間なく充てんして、空間全体を包み込み、気密シートを巡らせるなどして気密性と断熱性を高めると効果的。断熱材の種類や施工方法もさまざまな選択肢があるので、コストや設計に合わせてリフォーム会社に相談してみましょう。

◎窓・玄関
旧来の窓や玄関は断熱性がきわめて低く、熱の逃げ道になっていました。断熱性の高い樹脂サッシ+ペアガラスもしくはトリプルガラスの窓に交換したり、既存の窓の内側に内窓として設置するだけでも、室内の快適性は大きく向上します。また玄関ドアにも断熱タイプがあり、これに交換するだけで玄関ホール回りの冷え込みは大きく改善されます。

◎トイレ
床下や外壁に面した壁に断熱材を入れることで冷え込みを防止。さらに暖房便座やタオルウォーマーなどを設置することで、衣服の着脱時の寒さを解消できます。

◎脱衣室・浴室
床や壁に断熱施工をしたうえで、床材にコルクタイルなどヒンヤリ感を抑えた素材を用いると、入浴前後の裸足の状態でも快適に過ごせます。浴室では在来の浴室からシステムバスに変えるだけでも、隙間風がなくなり、暖かに。さらに浴室暖房乾燥機を設置したり、断熱風呂ふたや保温浴槽を採用すると、入浴のたびに寒さで震えるということがなくなります。


補助金制度を利用してお得に断熱リフォームしましょう

断熱リフォームについては、国や各自治体から費用の一部を補助してくれる補助金制度があります。制度によっては工事の着工前に申請が必要となるものもありますし、利用するにあたっては所定の条件を満たす必要があります。プランニングの際には、リフォーム会社の担当者とともに制度の概要や申請の時期などを確認し、早めに手配するようにしましょう。

これまでも、床・壁・天井(屋根)の断熱施工や、内窓の設置、窓の交換、エネルギー効率の高い設備機器の設置などに対して、各種の補助金制度が国によって用意されてきましたが、来年度以降もそうした傾向は続きそうです。うまく使って、お得にリフォームしたいものですね。

このほか、地方自治体では、独自に実施している補助金制度、有利な融資や減税などの優遇制度などもあります。「住宅リフォーム推進協議会」というサイトでは、自治体ごとの補助金について検索することができます。

またポラスでも各種の補助金制度についての情報を常に更新、把握し、お客様にご紹介しています。ご興味を持たれた方はぜひお問い合わせください。


断熱リフォームで暮らしを一新!

一般的な広さの一戸建て住宅で全ての箇所の断熱リフォームを行った場合は、350万円~500万円が目安。床・壁・天井を撤去する必要があるので、通常は、内装や外装のリフォームと同時に行います。

マンションの場合は、床断熱、室内壁の断熱、天井断熱、内窓の取り付けなどが主な工事内容となります。すべて実施した場合、120万円~500万円が目安に。

また予算や目的によっては、窓だけ、ひと部屋だけといった断熱リフォームも可能です。部分的ではありますが、リーズナブルなコストで温熱環境の改善を図ることができます。

断熱リフォームを行うことによって、冷暖房の効率は大幅に向上し、夏涼しく、冬暖かい住まいに。結露やカビ、ハウスダストも少なくなり、室内の温度差も小さくなるので、健康的に暮らせるようになります。光熱費削減とともに、医療費の削減につなげることも可能です。さらに断熱性とともに気密性も向上するので、防音・遮音性も高まり、静かな環境で落ち着いてくつろげる生活も期待できます。

ただし、断熱リフォームは、断熱・気密についての正しい知識と確かな施工技術が必要です。依頼先を検討するには、そうした面についてもチェックするようにしましょう。ポラスでは、長年の地域での活動において断熱リフォームの実績も豊富。技術や建材、補助金などの最新情報についてもご提供できます。ぜひ一度ご検討ください。


【著者プロフィール】
渡辺圭彦 / 住宅ジャーナリスト
1970年生まれ。上智大学文学部新聞学科卒業後、扶桑社「新しい住まいの設計」編集部に勤務。その後、(株)ハウジングエージェンシーを経て、2004年よりフリーに。全国の住宅、工務店、建築家を取材して回るエディター&ライターとして活動中。著書に「住まいの進路相談室」(扶桑社)など。


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