知っておくと役に立つ最近のリフォーム事情をよく知る連載コラム

Vol.61
もう暑さをがまんしない!
遮熱・断熱リフォームで涼しさアップ&省エネ

エアコンフル稼働でも暑く感じるなら家の断熱性が原因かも

 毎年夏が近づくたびに熱中症対策が話題になるように、近年の異常な暑さは私たちの健康や暮らしに大きな影響を与えています。政府からは、熱中症対策の一環として、夏が本番を迎える前から暑さに慣れる体づくりをすることが推奨されていますが、実行に移すのはなかなか大変ですよね。

 そこで、暑さの厳しい折りはエアコンを適切に使用して室内で過ごすことが大切になりますが、あなたの家ではエアコンの効き具合は満足いくレベルでしょうか。最新の機器に付け替えたのに、今ひとつ涼しさが感じられないなら、その原因は家の断熱性の低さにあるかもしれません。


断熱の状態によって表面温度に数度も差が出る

 古い家の場合、屋根や壁に断熱材が施工されていない可能性があります。または、断熱材が入っていても充分ではない場合もあります。築30年程度の一般的な家に比べ、新築住宅相当にリフォームした家を比較したポラスの実験では、天井の室内側表面温度に数度の差が生じています。断熱性がないために、外気によって天井や壁の表面温度が高くなり、そこから放射される輻射熱によって室温が上がってしまいます。すると、エアコンで冷気は十分に行き渡っているはずなのに暑く感じてしまう、ということが起こります。実験結果については、過去のコラムで詳しく述べているので覗いてみてください。


断熱リフォームの規模には様々な選択肢がある

 「断熱リフォーム」によって家の断熱性能は高めることができます。床、壁、天井、窓といった室内を取り囲むすべての面で効果的ですが、すべてをリフォームすることがコスト的に難しい場合は、天井のみなど部分的な施工でも一定の効果は得られます。夏の暑さだけではなく、冬の寒さにも対処したいなら、影響が大きい床下の断熱も行うといいでしょう。また、熱の出入りは窓のガラスやサッシ枠からが一番大きいので、窓を断熱性の高いものに交換する、内窓を付けるなど、窓のリフォームを行うことも肝心です。


依頼は適切な断熱法と施工ができる会社に

 断熱リフォームで、地域の気候にあった適切な性能の断熱性をもたせることで、必要以上にコストを上げることなく暑さを改善することができます。方法としては、室内側に断熱材を付け足す「内断熱工法」や、今ある外壁の上から断熱材入りの新たな外壁で覆う「外断熱工法」、そして屋根の遮熱・断熱塗装があります。夏の暑さは、昼間の屋根からの日射によって屋根裏空間が高温になることが大きな要因となるので、屋根面で熱をブロックすることは効果が高いと考えられます。

 施工の依頼先は、地域の気候データを持ち、適切なプランを提案できる会社かどうかを見極めましょう。そのためには、ホームページに断熱リフォームについて詳しく書かれているかどうかや、地域に密着して施工しているか、が参考になります。


断熱リフォームで健康を守れる家に変えよう

 家の断熱性能が上がると冷暖房の効きが良くなって快適なばかりでなく、省エネができて光熱費を抑えることにもつながります。でも一番のメリットは、夏の熱中症や冬の寒さによるヒートショックを予防でき、住む人が健康的な毎日を享受できることかもしれません。内断熱工法の場合、既存の壁や天井をいったん剥がすので、内装も一新する良い機会にもなります。機を逃さずにリフォームを行って、リフレッシュした空間でがまんいらずの夏を過ごしたいものです。

(コラム執筆)住宅&インテリアマガジン『LiVES』ライター 松川絵里


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