新築?中古?中古リフォームの魅力

新築?中古?中古リフォームの魅力

リフォームの基礎知識

目次

中古住宅の魅力は、何といっても新築よりも安く買えること。 販売価格は、不動産会社が築年数や面積、周りの環境などさまざまな条件から査定し周辺相場と照らし合わせ、かつ売主の意向も加味して設定されます。 築15年くらいまでは価格の下がり幅が大きく、それ以降は緩やかになることが多いようです。 しかしその価格で確定するのではなく、買主が交渉する余地も残されているので、不動産会社に相談してみましょう。 既存の梁や柱を生かして上手にリフォームすることで、ご希望を反映した住まいが、新築よりもお手軽な価格で実現することができます。 「中古+リフォーム」の楽しさは、自分がこだわって選んだ材料や設備を使って自分らしい空間を創れるところにあります。 あえて部分的に既存を残して空間に味付けしたり、古い建材などもちょっとした工夫で新鮮な魅力を発揮します。 既存を残すことで、エコにもコストダウンにもつながります。 また、フルリノベーションで、ライフスタイルにあわせた間取りや、好みのインテリアに一新することも。 マンションはもちろん、築年数の経過した戸建住宅も、耐震+制震リフォームで新築同様の強い住まいへと、再生することができます。

また、価格以外にも中古リノベならではのメリットはあります。なかでも特に大きな利点として考えられるのが以下の5つです。

低コストながらデザイン・間取り・設備の「自由度が高い」

新築でも分譲戸建てやマンションの場合は「完成品」を購入するのが基本です。 最近のマンションの中には複数の選択肢から間取りやデザインを選べるものも出てきていますが、まだ数が少なく、オプション料金がかかってしまうこともあります。 一方、中古リノベなら新築の注文住宅に近い「オーダーメイド」な住まいが、注文住宅よりかなりの「低コスト」で実現できるわけです。 特に、建物をいったん構造部だけのスケルトン状態にしてから間取りを再構成するフルリノベーション(スケルトンリフォーム)の場合、施主の意向を細かく取り入れた空間を作ることが可能になります。

「立地の自由度」が高い

新築の場合、希望のエリアに理想の家が建設されるかどうかは運次第。 運よくタイミングが合ったとしても、人気エリアの新築は応募者が殺到することが多く、抽選になることも珍しくありません。 一方で、中古マンションは全国的に供給数が増えているため、既存の人気エリアに手頃な物件が見つかるチャンスが広がっています。 ある程度は立地重視で選んでも、新築に比べてコストと間取りなどの理想に近い物件が見つかる可能性は高いといえるでしょう。

「愛着のある家、土地」に住み続けられる

たとえば両親から譲り受けた実家を残したい、地縁のあるエリアに住み続けたいといった場合にも、古い家をリノベーションして住まうという選択肢が浮上します。 老朽化した部分を補強したり、両親とともに暮らせるよう二世帯住宅化&バリアフリー化したりと、子どもの頃からの思い出が詰まった家で今後も長く暮らしたいなら「建て替え」ではなく「リノベーション」を選ぶといいでしょう。

実物や管理状態を確認してから買える

新築のようにモデルルームではなく、実際の部屋を内見できるのも大きなメリットです。 実物を見るとリフォームのイメージも具体化しますし、耐震工事の有無や大規模修繕の履歴といった建物の管理状態をチェックできるのもポイント。 さらに、周辺環境や騒音、共用設備の状態などから住人のマナーなどもある程度推測できるため、購入後のトラブルのリスクを減らすことができるでしょう。

「資産価値の目減りが少ない」ため、住み替えがしやすい

都心の一等地などはこの限りではありませんが、一般的に新築マンションの価格(資産価値)は購入直後からガクっと落ちるといわれています。 建物自体は新品同様でも、販売価格に上乗せされていた広告宣伝費などがごっそりカットされるため、「買った瞬間」から物件価格は7~8割程度に目減りしてしまうわけです。 一方、中古住宅はそうした広告宣伝費などの「下駄」をはかされておらず、購入当時の市況や純粋な物件の評価によって販売価格が決まるため、一気に価格が目減りすることは少ないといえます。 もし将来的な住み替えで家を売ったり人に貸すことを見越しているなら、特に資産価値の落ちにくい都心の駅近マンションなどを選ぶのも手かもしれません。

とはいえ、もちろん新築マンションが悪いわけではありません。 最新の新築マンションは近年ニーズが高いライフスタイルに合わせ、万人に好まれる間取りや設備、デザインの快適性を考慮して作られていることが多いため、ある意味失敗の少ない選択肢といえるでしょう。 とはいえ、世の中の8割の人にとって快適な空間が、必ずしもあなたにとってベストとは限りません。 間取りやデザインはいいけど、キッチンが使いにくいなど、ほんの少しの不満が後々大きなストレスになってしまうことだってあるでしょう。 80点ではなく100点を目指したいなら、ある程度自由に空間を作れる中古リノベが望ましいといえます。

中古マンションだからこそかなえられる住まいづくりは、選択の範囲が広いからこそ悩みがちになるもの。 まずはたくさんの物件を見て、自分の理想のライフスタイルをイメージしてみるといいかもしれません。

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