自分でできる 住まいのメンテナンスのコツ

自分でできる 住まいのメンテナンスのコツ

メンテナンス

目次

普段から自分でできることはやってみよう

住まいは生活の基本。 新築した人はもちろん、賃貸住宅でも、気持ちよく暮らしていくためには、日ごろ、自分でできる範囲の手入れはしておきたいものです。 持ち家なら、いざ売却しようというとき、手入れの有無は価格に大きく関係します。 賃貸住宅の場合でも部屋を引き払うときに、敷金の戻りに影響してくるはず。 たとえば、フローリングの床に濡れた雑巾を置いたままにしておき、大きなシミをつくってしまったとき、単なる経年変化とは見てくれずに、補修代金を請求されないとも限りません。 では、一戸建てを中心に、簡単に自分でできる点検とメンテナンスについて、説明しておきましょう。

室内

フローリングの床は基本的に、水は厳禁です。 水などがこぼれたときは、そのままにしておかずに、できるだけ早めに拭きとること。 濡れた雑巾を放置しておくのも、水が木にしみ込む可能性があるので、避けたほうがよいでしょう。 普段の手入れは、掃除機をかけてカラ拭きで十分。水拭きをする場合は、雑巾を固く絞って使います。 1~2カ月に一度の割合で、ホームセンターなど市販されている床用ワックスを塗っておくとよいでしょう。

普段はハタキをかける程度の掃除でよいのですが、クロスが部分的に汚れてしまったときは、固く絞った雑巾で水拭きを。 それでも落ちないときは、住居用の洗剤を雑巾につけて擦ってください。 拭き取った部分だけでなく、周囲も拭いて目立ないようにぼかしておくとよいでしょう。 また、クロスがはがれてきたときは、小さいはがれなら、市販の壁クロス用の接着剤で簡単につきます。 はがれた部分にホコリやゴミなどがついていないか、確認してから作業しましょう。 接着剤は、木工用のふたの先が細くなったもので代用してもかまいません。

ドア

室内ドアを開け閉めするたびにイヤな音がする場合は、潤滑油を蝶番の軸部分にスプレーしておきます。 また、ドアのちょっとしたガタつきは、蝶番のネジがゆるんでいるケースがほとんどですから、ドライバーで蝶番をとめているネジをチェックして、ゆるんでいるものがあったら、締め直しておきましょう。

水まわり

水栓金具

最近の住宅では、キッチンや洗面化粧台にシングルレバーの混合栓がついているのが一般的です。 このシングルレバーの混合栓で、水漏れが起こった場合は、自分で直そうとせず、メーカーか水道屋さんに頼みましょう。混合栓の中の部品(カートリッジ)を交換すれば直るケースがほとんどなので、修理事態はさほど時間はかからないと思いますが、水栓のメーカーによって、部品(カートリッジ)の形や、部品を取り出す方法が異なるようです。 修理を依頼するときは、自分の家の水洗金具がどのメーカーのものか、どんな形のものかを事前に伝えておくと、作業がスムーズに行われると思います。

配水管

配水管は万が一、詰まるとやっかいなものなので、ゴミや油、髪の毛などをできるだけ流さないように普段から心がけましょう。 また、定期的にパイプ洗浄剤を使って、配水管を詰まりのないきれいな状態に保つようにします。 市販されているパイプ洗浄剤には、油かすやヘドロなどに効果のあるタイプと、毛髪も溶かす強力なタイプがあります。キッチンなど、毛髪を流すことのほとんどない場所と、浴室などで、タイプの違う洗浄剤を使い分けるのがおすすめです。

外壁のメンテナンスをDIYで行う方法とは?

定期的に外壁のメンテナンスを行う場合、毎回リフォーム会社に作業を依頼するとなるとコストが高く付いてしまいます。 このような場合には、DIYでも行うことができる洗浄等のメンテナンスがおすすめです。 もちろん、DIYでの洗浄だけでは外壁を十分な状態に保ち続けることはできませんが、本格的なメンテナンスまでの期間をある程度延ばすことができるため、長期的なコストを抑えることができます。 DIYでの洗浄はどのようなタイミングでどんな道具を使えば良いのか、洗浄の際に注意しなければならない点などについて見てみましょう。

外壁を掃除するタイミングと洗浄できる汚れの種類

DIYによる外壁洗浄を行う場合、どの程度の頻度で作業を行った方が良いのでしょうか? 基本的には外壁に汚れが見られた場合に洗浄を行うのが望ましいのですが、立地条件等の違いにより、洗浄を行うタイミングは建物によって変わってきます。 例えば、幹線道路沿いの建物なら排ガス等の汚れが付着しやすいため、半年に1回は清掃した方が良いですし、逆に風通しが良く道路からも離れた場所にある建物なら年1回の清掃でも十分なこともあるでしょう。 汚れの種類については、土埃や排ガス汚れ、コケ、藻などはDIYでも洗浄が可能です。 ただ、土埃や排ガス汚れなら水を掛けて柔らかいブラシで擦るだけで十分洗浄できますが、コケや藻、重度の汚れについては高圧洗浄機や外壁用洗剤などが必要となります。 高圧洗浄機については、加圧した水で汚れを削り落とすため、頑固な汚れにも簡単に対処することができるのですが、製品によって稼働時間や洗浄力が変わりますし、購入価格も高めです。 そのため、プロに高圧洗浄を依頼した方が長期的には費用を抑えられる可能性もあるでしょう。 外壁用洗剤については、ホームセンター等でDIY向けのものからプロ用のものまで販売されており、価格は約700円からとなります。 使い方は、汚れに吹き付けてしばらく置き、ブラシなどで擦ってから洗い流すだけとお手軽ではありますが、製品によって使用できる外壁材に違いがありますので、ご自宅の外壁に合った製品を選んでください。

DIYでの外壁洗浄で注意することは

DIYで自宅の外壁を洗浄する場合、いくつか注意しなければいけないポイントがあります。 ひとつ目の注意点は、高い場所の洗浄についてです。 外壁の洗浄では高い場所での作業も必要となりますが、梯子や脚立等を用いて作業をする場合、どうしても転落等の危険があります。 転落を防止するためには、柄の長いブラシ等を用いて洗浄を行うと良いのですが、建物によってはブラシが届かないこともありますので、安全を重視するなら高所作業は業者に任せてしまっても良いでしょう。 ふたつ目の注意点は、高圧洗浄機を用いた洗浄を行う場合です。 高圧洗浄機は水に高い圧力を掛けて吹き付けているため、ちょっとしたクラックやコーキングの劣化がある場合、内部に簡単に水が浸入してしまいます。 そのため、外壁のメンテナンスのつもりが水漏れの原因となる場合もあるのです。 コーキング部分に劣化が見られるような場合や、モルタル等にヒビ割れ等がある場合については、こちらも業者に洗浄および補修を依頼した方が良いでしょう。

最初は家のまわりを点検することから!

室内から外まわりまで、ひと通り自分でもできるメンテナンス方法やチェックポイントを紹介してきました。

できるところは自分で補修をしていくと、洗車でクルマに愛着がわいてくるのと同様、家のことがより好きになってくると思います。メンテナンスコストも抑えられるとなれば、一石二鳥。それに何より、きちんと手入れの行き届いたマイホームに暮らしていると思うと、気分も上がってきますよね。 休日の午前中など、30分ほど家を見て回るだけでも、改めて確認すると普段は気づかなかった部分が見えてくるものです。 ぜひ一度、お住まいの家をご自身の目でチェックしてみてください。

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